金志秀

「他人に迷惑をかけないように」というのが社会生活を営む上でのルールとなっている日本では、地下鉄など公共の乗り物でのマナーも海外のそれより厳しく、車内での通話はもちろん、大声での会話や音楽プレーヤーからの音漏れなども迷惑行為に当たる。そのため、グループで乗る学生がいない限りとても静かである。 一方、韓国でも近年は日本のように公共場所でのマナーを守ろうという動きも出ているが、依然としてにぎやかそのものである。他人の目を気にせず通話する姿はもちろん、隣同士で話している会話のボリュームも大きく、たまには実演販売にも出くわすこともある。 携帯電話の使用に関する車内放送も、日本では「優先席付近では、携帯電話の電源をお切りください。それ以外の場所では、マナーモードに設定の上、通話はお控え下さい」がスタンダードだが、韓国では「車内で携帯を使用するときは、小さな声で手短くしましょう」と流れるそうだ。